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思い出書いて福もらおう


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オタフクソース株式会社では「お好み焼き」にまつわる話を募集しています。
応募者の中から優秀な方たちを「お好み焼きエッセイ集」として一冊の本にしてプレゼント。
優秀賞(3名)には、賞金29(ふく)万円、佳作(10名)には賞金2万9千円の福が当たります。締め切りは2008年1月15日まで。
お好み焼き一つにもドラマがあるんですね!前回の応募者の作品を読むと胸が少しキュンとしてしまいます。
皆さんも楽しい話や失敗談、心に残している思い出を発表してみませんか?、そのためにも前回の作品を読んでみよう。



 わたしが、「お好み焼き」の味を知ったのは、妻と久しぶりに外出しよう、と誘った日曜日。そば入り、肉、卵、キャベツ、モヤシなどボリュームたっぷりの「お好み焼き」でした。 決め手は、香ばしいソースの甘辛い味。わたしも妻も、鼻の頭に汗をかきながら、フーフー言いながら平らげたひとときでした。わたしが、「もう一枚ずつ食べようか」と妻に言ったら、「おみやげに包んでもらって帰りましょう」と言った。
 家に帰って、晩食は一枚のお好み焼きを妻と、半分ずつ分けあって食べた。妻が、「今度、私も作ってみようかしら」と一言。
 それから一週間くらい後のこと。会社から帰ると、とつぜん妻が「今夜はお好み焼きよ」と笑顔でむかえてくれた。「本当かい」とわたしは半信半疑でした。でも、さすがに妻も練習したと見えて、妻の手作りのお好み焼きの味は、お店のぶんとそんなに変わらない味でした。「うまい、うまい」の連発で、三枚も平らげました。「いつ勉強したの」と問うと妻は、昼間何度も何度も作ったとのこと。妻の手作りのお好み焼きは、妻の自慢の味であり、わたしも拍手を送りたい味。妻が、「今度、里の三原へ帰ったら、お父さん、お母さんにも食べてもらいたい」と。妻の料理に対する勉強はすばらしいと思った。『妻の手作りのお好み焼き』は、妻のレパートリーになった。


 妻の三回忌を向かえる秋が来た。風邪をこじらせて、あっという間に他界した。お好み焼きの店の片隅で、ひとりぼっちでおもいでと共に通っている。忘れられない「お好み焼き」の味は、今では亡き妻へつながる味で、ソースの香りが甘辛く、せつないひとときでもある。


☆ オタフクソース株式会社

投稿者 yamacyan : 2007年11月18日 13:19




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